茨城県の看護専門学校は全15校。偏差値44〜55の幅があり、県立から病院附属、私立まで選択肢が豊富な県です。この記事では、現役の看護大学職員が偏差値一覧と学校選びのポイントを解説します。
💡 この記事のポイント
- 茨城県の看護専門学校は全15校、偏差値44〜55
- 偏差値44〜48の帯に10校が集中。併願を組みやすい
- 県立中央看護専門学校は2026年4月から「茨城県立看護大学校」に
- 県立2校は学費が安く、茨城県看護師修学資金との併用も可能
⚠️ 重要な変更情報(2026年4月)
茨城県立中央看護専門学校は、2026年4月から校名を「茨城県立看護大学校」に改め、看護学科が3年課程から4年課程へ移行しました。専門学校による看護学科の4年制化は茨城県内で初めてです。
- 卒業時に「高度専門士」(大学卒業の学士に相当)が付与される
- 大学院への進学資格が得られる
- 准看護師向けの2年課程は在校生の卒業とともに閉科
- 助産学科は存続
※本記事の偏差値表は移行前の情報を含みます。4年制化に伴い難易度が変動する可能性があるため、最新の募集要項を必ずご確認ください。

茨城県の看護専門学校 偏差値一覧【2027年版】
茨城県の看護専門学校15校を偏差値順に並べています。県立2校が上位、次いで病院附属校、私立校という並びです。
偏差値の見方と、茨城の特徴
茨城県の看護専門学校でまず知っておきたいのは、偏差値44〜48の帯に10校が集中していることです。つまり同じくらいの難易度の学校が多く、併願を組みやすい県だということになります。
一方で、県立の2校(つくば看護専門学校・県立看護大学校)は50台と一段高い。これは教育内容の差というより、学費の安さに志望者が集中するためです。公立系は年間の授業料が私立の数分の一で済むため、経済的な理由で第一志望にする受験生が多く、結果として倍率と難易度が上がります。
だから偏差値の数字を「学校の質の順位」と読むのは誤りです。倍率が高い=コストパフォーマンスが良いと多くの人が判断した、という意味に近い。私立でも国家試験対策が手厚く、就職実績が安定している学校は多くあります。
茨城県の看護専門学校を選ぶポイント
県立と私立で、学費が4年間で数百万円変わる
茨城で最初に考えるべきはここです。県立校は入学金・授業料ともに低く抑えられており、私立との差は3年間で数百万円規模になります。
ただし安いぶん倍率が高いのが現実です。県立2校だけを受けて全滅すると、その年の進路がなくなります。県立を第一志望にするなら、私立を必ず併願に入れてください。 偏差値44〜48の帯に10校あるという茨城の特徴は、この併願設計で活きてきます。
茨城県看護師修学資金を使えるか
茨城県には、看護学生向けの修学資金制度があります。卒業後に県内の指定施設で一定年数勤務することで、返還が免除される仕組みです。
これは日本学生支援機構の奨学金と併用できる場合があります。県立校であれば元の学費が安いため、修学資金と組み合わせることで自己負担をかなり圧縮できます。地元で働くつもりがあるなら、真っ先に検討すべき制度です。
実習先がどこかを必ず確認する
茨城は面積が広く、学校によって実習先の分布がかなり違います。病院附属校は基本的に母体の病院で実習しますが、それ以外の学校は複数の施設に分かれます。
実習先が広域に散らばると、3年間ずっと移動の負担が続きます。 交通費は原則自己負担で、朝も早くなる。通学のしやすさだけでなく「実習先へのアクセス」まで見て選んでください。オープンキャンパスで必ず質問すべき項目です。
社会人入試と給付金の対象校かどうか
茨城県内には、社会人の受け入れに積極的な学校が複数あります。確認したいのは「専門実践教育訓練給付制度の指定講座か」という点です。
指定を受けている学校なら、雇用保険の要件を満たす人は学費の一部がハローワークから支給されます。同じ学費の学校でも、指定の有無で実質負担が大きく変わるため、募集要項でこの記載を探してください。
📝 現役職員メモ:茨城で学校を選ぶときに見落とされがちなこと
偏差値表を見て「近い順」「安い順」で決める受験生が多いのですが、私が確認してほしいのは「その学校がどこの病院に人を送ってきたか」です。
看護学校は、実習先がそのまま就職先になることが非常に多い。3年間通った施設は勝手が分かっているし、指導してくれた看護師が上司になることもあります。だから学校選びは、実質的に最初の就職先選びでもあるのです。
オープンキャンパスでは「就職実績」の資料をもらってください。過去3年分の主な就職先が並んでいるはずです。そこに自分が働きたいと思える病院があるかどうか。偏差値より、こちらのほうが人生への影響は大きいと思います。
もうひとつ、「1学年の定員」も聞いておくといい。40名の学校と120名の学校では、教員との距離も国試前のフォローの density もまったく違います。手厚さを求めるなら少人数、多様な人と出会いたいなら大規模。ここは好みで選んでいい部分です。
エリア別に見る茨城県の看護専門学校
茨城県は南北に長く、車で端から端まで2時間以上かかります。通学と実習を3年間続けることを考えると、エリアで絞り込むのが現実的です。15校をエリア別に整理しました。
県南エリア(つくば・土浦・阿見・石岡・稲敷)— 7校
15校中7校が集中する、県内で最も選択肢の多いエリアです。つくばエクスプレスと常磐線が通り、東京方面からのアクセスも良好。併願を組むならこのエリアが最も組みやすいでしょう。
このエリアの強みは、偏差値45〜55まで階段状に候補が揃っていることです。県立つくばを第一志望にして、49・46・45の学校を併願に組む——という設計が地理的な無理なく成立します。
県央エリア(水戸・笠間)— 3校
県庁所在地の水戸と、県立校のある笠間。県内就職を強く意識するならこのエリアです。茨城県立中央病院をはじめ、県内の基幹病院が集まっています。
県立看護大学校が4年制になったことで、このエリアの位置づけが変わりました。学費を抑えたまま「高度専門士」を取得できる選択肢が県央に生まれたことになります。県内で長く働くつもりの人にとっては、有力な進路です。
県西エリア(結城・常総・古河)— 3校
埼玉・栃木との県境に近いエリアです。県外からの通学者も一定数いるのが特徴で、東京北部や埼玉東部からアクセスする受験生もいます。
県北・鹿行エリア — 2校
校数は少ないものの、地域枠として貴重です。地元に残って働きたい人にとっては、通学時間の短さは3年間で大きな差になります。
このエリアを検討する場合は、実習先の分布を特に丁寧に確認してください。 学校自体は近くても、実習で水戸やつくばまで通うことになると、負担がまったく変わります。
茨城県の看護専門学校|併願プランの組み方
偏差値44〜48に10校が集中しているという茨城の特徴は、併願設計で最大限に活かせます。よくあるパターンを3つ挙げます。
プランA:学費最優先(県立本命)
県立つくば(55)または県立看護大学校(53)を第一志望に据え、私立の46〜48を2〜3校併願する形です。
県立は倍率が高く、学力が届いていても落ちることがあります。だからこそ併願は必須。ただし私立に進学した場合の学費差は3年間で数百万円になるため、あらかじめ「私立になったときの資金計画」まで用意しておくことが重要です。ここを考えずに県立だけ受けて、不合格後に慌てる人が毎年います。
プランB:実習環境重視(病院附属本命)
土浦協同病院附属(49)のような病院附属校を本命にする形です。実習が同一法人内で完結しやすく、就職まで見通しが立ちやすいのが強みです。
母体の病院で働くつもりがあるなら、これは非常に効率のいい選択です。病院独自の奨学金が用意されていることも多く、条件を満たせば返還免除になります。ただし卒業後の勤務先が実質的に決まるため、「その病院で数年働く」ことに納得できるかを先に考えてください。
プランC:確実に資格を取る(合格可能性重視)
44〜46の帯から3〜4校を受験する形です。「まず看護師になる」ことを最優先にする戦略で、社会人や再受験の人に多い選び方です。
この場合こそ、偏差値ではなく国家試験の合格率と就職実績で選んでください。 入学の難易度が低くても、3年間の国試対策が手厚い学校は多くあります。看護師免許に「どの学校を出たか」は書かれません。取得してしまえば同じ資格です。
茨城県の看護専門学校に関するよくある質問
Q. 茨城県で学費がいちばん安いのはどこですか?
県立の2校(茨城県立つくば看護専門学校・茨城県立看護大学校)です。公立系は自治体が費用を負担しているため、私立と比べて大幅に安く済みます。ただしそのぶん志望者が集中し、倍率も高くなります。
Q. 県立中央看護専門学校はもう受験できないのですか?
受験できます。2026年4月から「茨城県立看護大学校」に校名が変わり、看護学科が4年課程になりました。廃校ではなく、修業年限の変更と改称です。卒業時には「高度専門士」が付与され、大学卒業者と同等の扱いになります。准看護師向けの2年課程のみ、在校生の卒業とともに閉科となります。
Q. 4年制になると偏差値は上がりますか?
可能性はあります。学費が安いまま「大卒相当の資格」が得られるため、これまで看護大学を目指していた層が併願先として検討することが考えられるからです。ただし実際の難易度は志願者数次第で、初年度のデータが出るまでは断定できません。最新の倍率は学校の公式サイトで確認してください。
Q. 社会人でも入学できますか?
できます。看護師の養成課程に年齢制限はなく、茨城県内にも社会人入試を実施している学校があります。多くは小論文と面接が中心で、一般入試とは評価軸が異なります。雇用保険の要件を満たせば専門実践教育訓練給付金の対象になる学校もあるため、志望校が指定講座かどうかを必ず確認してください。
Q. 偏差値が低い学校は国家試験に受かりにくいですか?
そうとは限りません。入学時の偏差値と国家試験の合格率は必ずしも比例しないためです。3年間の国試対策カリキュラムが充実していれば、高い合格率を維持している学校は多くあります。学校別の合格率は2026年(第115回)看護師国家試験 学校別合格率一覧で確認できます。
Q. 専門学校と看護大学、どちらを選ぶべきですか?
目的によります。最短で現場に出たいなら3年制の専門学校、保健師や助産師、将来の進学まで視野に入れるなら大学が有利です。学費も専門学校のほうが抑えられます。詳しくは看護大学と看護専門学校の違いをご覧ください。
Q. 県外からでも受験できますか?
できます。ただし県立校の場合、入学金が県内出身者と県外出身者で異なることがあります。また茨城県看護師修学資金のような自治体の制度は、卒業後に県内で勤務することが条件になります。県外から進学する場合は、この条件を満たせるかどうかを事前に考えておいてください。
Q. オープンキャンパスでは何を聞けばいいですか?
3つあります。①過去3年間の国家試験合格率、②主な就職先(過去3年分)、③実習先の所在地と移動時間。 パンフレットに書かれていない、しかも入学後の生活を大きく左右する情報です。特に③は、通学時間だけを見て決めた人が後で苦労しやすい部分です。
まとめ
茨城県の看護専門学校は全15校。偏差値44〜48の帯に10校が集中しており、併願を組みやすいのが最大の特徴です。県立2校は学費が安く難易度も高めですが、そこだけに絞らず私立を併願に入れておくのが現実的な戦略になります。
2026年4月には県立中央看護専門学校が「茨城県立看護大学校」となり、4年課程へ移行しました。学費を抑えたまま大卒相当の資格が得られる選択肢が県内に生まれたことになります。
学校選びでは、偏差値だけでなく国家試験の合格率・就職実績・実習先の場所・給付金の対象校かどうかを必ず確認してください。まずは気になる学校の資料をまとめて取り寄せて、比較するところから始めましょう。
気になる学校の資料をまとめて取り寄せよう
《高校生注目》スタディサプリ進路で学校パンフをまとめて請求 →
気になる学校の資料を無料でまとめて取り寄せできます
関連コンテンツ
この記事の信頼性について
本サイトは、看護系教育機関に10年以上勤務する運営者が運営しています。
- 元 看護専門学校 職員
- 現 看護大学 職員

※掲載偏差値について
偏差値については算出方法の違いにより変化いたします。掲載の偏差値は看護系予備校や模擬試験で発表される偏差値を参考に管理人が独自に算出した値です。 毎年に各校の受験者数などにより難易度は変わります。偏差値は各校の優劣を示すものではありません。 めやす・参考程度としてください。


コメント